『何かができないのは誰かのせいではない』
バングラディッシュのグラミン銀行総裁、ムハマド・ユヌス氏の教え。
「貧困は個人でなく制度に起因している」という信念に感銘を受ける。
人にはできないことがたくさんある。決して本人が悪いわけではない。
セミナーを通じて、できないことをできるようにすることが生涯使命。
バングラディッシュのグラミン銀行総裁、ムハマド・ユヌス氏の教え。
バングラディッシュでは、女性はお金など見たこともないというほど
社会経済的に低く見られていた。
ユヌス氏は、「貧困は個人でなく制度に起因している」という信念に
基づき、マイクロファイナンスと呼ばれる小口融資で女性の経済的自立
を支援する。この試みは成功し、アントレプレナーシップの第一人者
としてもユヌス氏の活動は広がる。
人にはできないことがたくさんある。その多くは情報を知らない・
手立てがわからないことによる。人によりできないことが目につく
場面が異なるだけで、決して本人が悪いわけではない。
世の中にはできないことを解決する情報を持つ人がたくさんいる。
できない人はこの人たちと出会っていないだけであり、
周りの人が引き合わすことができていないだけ。
自分はセミナー業務を通じて、できないことができるようになる場
を世に創り出していきたい。
『出ないと損をするセミナーを提供することで、
参加者に確固たる自信と勇気を与える』
ビジネスの経験不足から、やったことがない仕事を厭う人が増えている。
自分が選んだ会社・仕事の良し悪しは、入ったときには偶然でしかない。
すべての人に自信と勇気を持ってもらえるセミナーを提供することで、
偶然でも、自分の職業・人生に納得感を持ってもらうことが到達目標。
ベンチャー企業で事業企画職に就いたとき、担当する新規事業の分野について、
周りに詳しい人は誰もいなかった。何とか自分で解決しなければと思ったのが、
セミナーに参加し出したきっかけ。ところが最近、同年代以下の世代からよく
聞くのは、「やったことがない」「担当ではない」「できない」という言葉。
経験して実績を積むチャンスを失った世代に、自信と勇気を持って欲しい。
自分は事務局として、対象者に必要なコンピテンシーを分解し課題を抽出、
これをクリアにする仮説を立て、成功までのロジックを講座に落とし込む。
参加しない方がおかしい、あとは参加するだけというセミナーを企画する。
『貪欲なインタビュアーであり雄弁なアンカーでもある』
書籍や映像など完成されたメディアと違って、セミナーはこの1回しかできない。
同じ講師が話すのだとしても、企画者の工夫次第で、唯一無二のものにできる。
一方で参加してみるまでその価値がわかりづらいのがセミナーの難しいところ。
企画者として自腹でもテーマを吟味し、講師の想いを代弁することが行動規範。
主催者として心がけていることは、セミナーの価値=参加者の時間と費用を
最大化すること。セミナーは参加してみるまで価値がわからない。
にも関わらず、参加者はわずか数行の告知文の内容で数千円〜数万円の判断
をしなくてはいけない。これは参加者にとってリスクが大きい。
自分は企画者として、自腹で有休を使ってでも講師の話を事前に聞きに行くし、
ターゲットにとって納得感を得られる講演内容を引き出せるような依頼をする。
告知においては、講師推薦文・対談インタビュー・音声によるセミナー紹介等、
あらゆる事前情報を通して参加価値を判断できるコンテンツを提供していく。
セミナー担当者に必要な9+1のジョブコンピテンシー
- 【1】バイヤー :選定力 目的に応じたテーマを探す
- 【2】エディター :編集力 テーマに付加価値をつける
- 【3】ティーチャー :教務力 カリキュラムを練り上げる
- 【4】プレゼンター :交渉力 熱意と誠意で講師を口説く
- 【5】プロモーター :広報力 魅力的なリリースをつくる
- 【6】オペレーター :運営力 オペレーションを考案する
- 【7】キャスター :司会力 過不足なくアナウンスする
- 【8】インタビュアー :対話力 モデレーションで引き出す
- 【9】リサーチャー :分析力 アンケートを設計分析する
+すべての土台にヒューマンスキル
自分は転職を過去3回しており、ブログ開始時点の28歳で4社めになる。
これだけ書くと根性が無い・目的が定かでない典型のように思われる。
しかし、人から「でたらめだ!」と揶揄されることもあるこの経歴は、
すべてセミナー業務をやるためのスキルアップになっていたと気づく。
セミナー担当者はあらゆる領域にまたがるマルチスキルを要求される。
イベント運営、講演企画、集客デザイン、司会進行、アンケート管理、
過去のキャリアは奇跡的にこれらすべての専門性に通じる機会であり、
かつ参加者としての豊富なセミナー体験から、主催者として心がけるべき点を把握していた。